透析室で働く看護師に求められるスキルの一つに、コミュニケーションスキルが挙げられます。
透析治療により合併症などを引き起こさないために、患者へ生活指導を行うことも看護師の業務です。内容を理解してもらい、患者自身が私生活で気をつけてもらうために行います。
生活指導のなかには、食事制限や水分・塩分制限、生活の一部制限など、患者にとって大きな負担となる内容を含むため、なかには守らない人もいます。その場合でも、患者の人柄を把握して、どのような言葉をかけたら聞いてもらえるか、また、患者が自分で制限をかけることが難しい場合は家族に管理してもらうなど、配慮する必要があります。
医療施設によっては、医師のほかに管理栄養士や臨床工学技士、臨床検査技師と一緒に患者をサポートする場合があります。各専門家とコミュニケーションを密に取れるようにしておくことで、患者の健康面を守ることができます。
一方、注意深く観察する能力も透析看護ではかかせません。
透析治療は患者の身体に強く負担を与えるため、気分が悪くなったりする場合があります。とくに高齢者や長期透析患者、入院患者などを透析する場合は、急変リスクが高くなります。そのため、注意深く患者を観察できる人が透析看護には向いているといえるでしょう。
また、責任感を持てる人も透析看護には大事です。外来看護師よりも、透析室の看護師は医療行為を行う機会が多くなります。貪欲にスキルアップを図り、一人ひとりにあった看護を行うなど、責任感ある仕事にきちんと向き合う気持ちが大切となります。
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